浮気を許し立ち直ったカップルの感動の物語:再建した愛の証

浮気による試練を乗り越え、絆を深めた30代イラストレーターの奮闘記

30代、イラストレーターをしています。

結婚を考えて、10年以上付き合っている彼氏がいます。

けれどこの彼氏に以前に浮気をされたことがあります。

浮気というより寝取られた感じです。

私が27歳、仕事もコンスタントに入るようになって忙しくなり始めて、彼氏のデートの誘いを断ることが多くなっていた頃です。

相手は私の友人でした。

私は彼女に仕事が忙しくて彼とデートをする時間がないのを愚痴ったりしていたのですが、そのうちに「別れちゃいなよ」などと言われるようになりました。

「というか、もう寝たし」と。

はあ!? って感じです。

実は私と彼が付き合う以前から、彼を好きだったらしく、私が忙しいのをよいことに彼に近付いていたようです。

私は目の前真っ暗。

彼をおざなりにしていた後悔と、彼女になびいた彼氏への怒りと、彼氏を寝取った友人への怒りで、もうわけのわからない感情でした。

けれど不思議と、彼と別れる、という感情は湧いてこなくて。

むしろ、絶対に取り返す、という気持ちがありました。

友人と彼氏を私の部屋に呼んで事情を聞きました。

友人は「もう私達付き合ってるし」などと言っていましたが、彼の気持ちは私に向いてたままなことが聞けました。

私はいつから関係していたのか、何回会ったのか、どこで会っていたのか、事細かく二人を問い詰めました。

なにを聞いても彼と別れる気はありませんでした。

ただ知りたかったのです。

知らないまま彼と付き合ってゆくのは嫌でした。

そうして、二人に、もう会わないと約束をさせ、彼氏は私の元に戻りました。

彼とやりなおすことになってから、初めて泣きました。

それまでは彼を取り返すという強い意志に気がとられていたようなのですが、彼が戻ってくれたことが嬉しくてホッとしたのかもしれません。

彼を放っていた、寂しく思わせていた自分への後悔と、彼氏への申し訳なさと、そんな感情だったと思います。

ただ、この件をきっかけに、それからは以前より仕事一本というより、彼のことを気にかけることができるようになりました。

彼の家の事情で、いまだ結婚できないことも受け入れれているのは、あの浮気の一件があったからかもしれません。

自分を優先し、安定した愛情を築くための30代女性の恋愛観

37歳女性独身です。

私にはお付き合いして10年以上経つ彼氏がいます。

ある日お泊まりデートをしたのですが、トイレに起きた私は何となく彼の携帯を見てしまいました。

よくある話ですが、そこには他の女性とのやりとりがびっしり。

なんと彼女の家にまで遊びに行く中だったのです。

私は寝ている彼氏を叩き起こし、携帯を見たこと、そしてとても悲しい気持ちになったことを素直に表現しました。

彼は何も言わず、涙する私を慰めることで精いっぱいだったようです。

このことがあったのは付き合いを始めてから3年ほどたった頃だったと記憶しています。

実のところ私も彼の浮気相手から彼女になったので、いつかこんな時が来るような気もしていました。

因果応報というか、自分がした事は自分に帰ってくると思っていたのです。

だからかどうかわかりませんが、悲しい気持ちになったのは確かですが、それ以外の感情は一切湧かず、彼を責める気持ちも、相手の女性を突き止めたいという気持ちもお起こりませんでした。

携帯を見てしまったその後も私たちは今まで通りの付き合いを続けました。

なぜならその時の私は彼のことが大好きで、別れるという選択肢が思いつく余白など全くなかったのです。

また、彼に依存するタイプでもなかったので、仮に彼に女性がいても、自分が大切にしてもらえるならそれでも良いとさえ思っていました。

その気持ちは今も変わっていません。

それから10年以上の付き合いの中でも、度々彼に女性の影を感じたことはありましたが、結局自分がどうしたいかを考えた時に、どんな状況であっても彼と一緒にいたいという気持ちの方が強かったのでほっときました。

ここ数年は女性の影を感じることは全くありません。

むしろ私以上に彼が私と一緒にいる時間を求めているようにさえ感じます。

おそらくですが、どんな状況の時も揺るがず、自分のスタンスを変えずに彼のそばにい続けた私に対してある種の安らぎを感じているのかもしれません。

その証拠に出会った頃より今の方が「一緒にいると落ち着く」といったストレートな愛情表現や、私の仕事を応援してくれる控えめな助言をしてくれるようになり、1番いい時期を二人で過ごせています。

結局自分がどうしたいか、優先順位を決めて、たとえ恋人でも依存することなく目的を果たすという少しドライな視点が納得いく状況を勝ち取った秘訣じゃないかと思っています。

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